【王子スザク騎士ルルで三部(いちゃいちゃオフィスラブに為り損ねました。)】

「こういうところが、“王子様”なんだよなぁ。」
細身の身体をデスクの端に預け、愁眉を僅かに下げて苦笑するルルーシュは、その見た目を裏切って意外と逞しい人間だったことをスザクは改めて思い出した。

王子様と、元皇子

スザクには密かなコンプレックスがあった。身長だ。まだ伸びが止まってしまったわけではないし越えたいと思う相手にはあと二センチばかり足りないだけで、別に彼が特別長身というわけでもないのだから、自分の父親を見ても将来的には目標を達成できるだろうとは思うのだ。しかし悠長に待っているのも癪である。いかに筋力その他で圧倒していようとも、見て取れる差異は早いところなくしてしまいたい。彼がこればかりはと得意げに揶揄かってくるからなおさら。
「努力はして悪いってことはない。古典的だが飲まないよりはいいだろう。」
執務室の隣、仮眠のためのベッドや簡易キッチン、もちろん冷蔵庫なども備え付けてある控え室に足を進めたスザク王子はストックしてある牛乳を手に取った。
「カルシウムなんてサプリメントでも取れるけどさ、それだとルルーシュに笑われそうだし。にやっと、こう…意地悪そうに笑うのが癖になっちゃてるんだよな。まったく。俺の天使を返せっての。」
独り言である。ぶつぶつと誰にともなく悪態をつきながら王子殿下はどかっと腰を下ろした。
普段王子の補佐を務めるアラン・スペイサーを名乗る本名ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは現在所用で傍にいない。一週間ほど、ナンバーズの内情に通じているということで他エリアの視察に同行している。危険だから自分の目の届かないところに行かせたくはないと訴えるも、日ごろの不満を込めて守るべき主の背に庇われるという屈辱がわかりますかと実に凄みのある笑顔で返され黙るしかなかった。せめて文官の仕事くらいはやらせろと目で言われ、スザクは渋々見送ったのだ。今日の夕方には戻ると昨夜通信を受けている。
「早く会いたいなぁ。離れていたんだからちょっとくらい素直に相手してくれたっていいよな。ルルーシュから誘ってくれたら一番なんだけどさすがにそれはないかなぁ…。」
締まりのない顔でいやでもと幸せな想像に浸っていた王子殿下は気づかなかった。いや気づかなかったのではない。知らなかったのだ。仮にもやんごとない王子様であるゆえに。
「…ちょっと匂いが違うかな?でも色はなんともないし、ま、いっか。」
「何がです?」
「っと、ルルーシュ!早かったな!俺に会いたくて急いでくれたのか?」
二杯目を飲みかけたカップを口から離して、見とめた人物に頬が緩む。
「帰ってくるなり力の抜けるようなことを言わないで下さい。
ただいま戻りました。報告は後ほど。…何を飲んでいる?」
思いがけず少し昼を過ぎたばかりで戻ったルルーシュに満面の笑みで労いの言葉をかけたスザクは牛乳、と少し傾けカップの中を見せてごくりと、また一口飲み込んだ。ルルーシュが無言で見つめてきたので居心地が悪い。
(背を伸ばそうとしていることを悟られたか?にしては特に企んだ顔はしていないし、やけに真剣な…)
「ちょっと貸して。……ばっかだな、スザク!ああもうこっち来て!」
「何だ!?いきなり引っ張るなって ッ!?ぐぇ ゴホッゲホッ  ぉい、グッ」
腕を取って洗面所に引き摺っていったルルーシュは、何だ何だとわけがわからず暴れるスザクの口の中に指を入れた。奥まで差し込んで屈ませる。
「大人しく吐け。あれ二杯目か?…もう少しかな。きついのはわかるが綺麗に吐いてしまった方が胃洗浄するより楽だ。」
「なに、言って ゴホッうぅ…------」

「…で?」
散々飲んだもの(昼に口に入れたものも当然)を無理やり吐かされたスザクは、ソファに脚を組んで座りながら憮然と言った。
なんだあの乱暴は。新手の嫌がらせか。俺が大きくなるのがそんなに嫌か。
「は?まだお分かりにならない?」
「口調はさっきのままでいいんだよ。それより何がわからないって?毒でもないだろう。それなら医者を呼んだはずだ。」
ルルーシュは自分が飲んでいた牛乳の匂いを少し嗅ぐや顔色を変えてそれを戻させたのだ。毒物が混入されていたのだというならわかる。吐かせてはいけない類のものもあるにはあるが、薬物には過ごした環境上知識のあるルルーシュが考えもせずにそうしたとは思えないし、仮に吐かせることを応急処置とする毒物が混入されていたとして、過保護な彼が医者を呼ばないのがどうにも解せない。そう問えば黒い-本当は紫の-目をぱちくりと瞬いてルルーシュはふうと溜め息をついた。
「こういうところが王子様なんだよなぁ…。」
実にしみじみとした口調だった。腰に手をあててもう片方で亜麻色の髪を掻き揚げる仕草に、苦笑した顔。気取りなく緊張もなく感情を零して見せたときのルルーシュは本当に見る者の目を奪うと思う。スザクはしっかりと目に焼き付けながら口を開いた。まだ胃酸の強い酸味が残っている。気分が悪い。
「ルルーシュだってそうだったじゃないか。もったいぶらずにはっきり言えよ。」
「畏まりました。 あの牛乳は傷んでいたのですよ。匂いも味もおかしかったでしょう?気にならなかったのですか?」
「え、」
「ここを発つ前に新しいものを入れておきましたが、古い方に気づかないで召し上がる順番を間違えてしまわれたのですね。」
それだけ言って引っ込んでしまったルルーシュの背を黙って見送る。そう言えば適当に手に触れたものを開けて飲んで、季節柄空気が乾燥してきたこともあっていつもよりも早くなくなってしまったのだ。以前はいちいち人を呼ぶのも面倒だからとミネラルウォーターや冷茶、スポーツドリンクの類を常備していた冷蔵庫だが、今はやたらと牛乳を所望するスザクのためにルルシュが中身を管理して切れないようにしてくれている。
「…たった一週間やそこらで悪くなるのか。」
「なりますよ。一度開けてしまったものならなおさらです。お茶をどうぞ。玉露です。冷ましましたのでお口直しに。」
戻ってきたルルーシュは薄い作りの茶椀でも、触れて熱いと思うこともないほどに冷まされたお茶をデスクに置いた。まだ少し喉が痛む。気遣いはどこまでも細かいルルーシュらしいものだと思いながら礼を言って手に取る。
「る、アランは傷んだ食べ物を口にしたことがあるのか?」
「ありますね。それしかなければ生きるためには仕方がありません。でも慣れればまあ、それなりに身体も保つものです。でもあなたはその手の免疫が皆無でしょうから、おなかの具合が悪くなった時はすぐにおしゃってくださいね。健康体ですし小さな子どもでもないので大丈夫だとは思うのですが。」
医者に診せるまでもないでしょうと言うルルーシュの顔を、茶碗越に盗み見る。淡々とした、いや、実にあっさりとした口ぶりだった。拘るところのない言葉だった。

「エリア13の治安はどうだった。ナンバーズの生活環境はどうなっている?あそこは名誉日本人になることを拒む者が随分多いのだと聞いた。」
ここで言葉を区切るのは簡単だ。でもそれは嫌だ。ルルーシュが遠いのはもう嫌だ。取りとめもない話でいい。話している限り彼はそばにいてくれるだろう。そう思ってスザクは、さりげない素振りを装って報告を命じた。
「宗教の縛りが厳しい国でしたから。馴染んだ教えを捨てねばならないのは辛いのでしょう。でもエリア13に派遣された総督閣下は賢明だったと思います。改宗に伴う抵抗や将来的なストレスの累積と、土着の宗教を認めるマイナスを天秤にかけて前者を重く見た。英断だったと思いますよ。国教と云うわけではありませんでしたし、倒れた政権がそれに基づいていたわけでもない。いずれ確執も薄れましょう。 敗戦の折に生活水準が下がってしまうことは、仕方がないのです。復興の程度はまだ三割ほどですが、当エリアからも支援物資を送られることを決定されたとか?必要と思われるもののリストは明日の閣議に提案いたしますので、その報告をお待ちください。」
「そうか。ご苦労だった。…なぁルルーシュ。」
「…なんだ?」
汲み取っての返事なのだ。ルルーシュと呼んでしまったことを咎めるいつもの台詞を彼はほんの少しの間に変えた。スザクのもの言いたげな視線もあえて気づかない振りをした。そう、仕方がないことだ。過ぎた時間は戻らない。
呼んだきり口を噤んでしまったスザクに、ルルーシュはふむと腕を組んでにやりと笑った。
「…なんだよ。」
「『高いたかい』、してあげようか。」
「は?…もうそれで喜ぶ子どもじゃないよ。それにぜーったい無理だから。」
「かわいくないな。肩車してくれってせがんだくせに。」
「一体いつの話だそれ!肩車は無理だったじゃないか。おんぶで誤魔化していたくせに。」
父親は絶対にしてくれなかった。大事にされて育ったけれど、一国の王と王子、距離の取り方と云うものは存在していた。何かで見たのだろう親子で楽しそうに、子どもは父親の頭の上ではしゃいでいて。子どものころルルーシュに頼んでみたのだけれど、記憶が確かならば彼は困った顔をしてくるりと背中を向けたのだ。
「五歳児を肩に乗せるのは無理だよ。今ならできないこともないと思うけど。やってみる?」
「だから無理だって。こっちだって成長しているんだから…なぁ。もしかして慰めてくれてる?」
ルルーシュはいつの間にかあのニヒルな笑みを引っ込めて、口元以上に目で穏やかな空気を醸していた。いつもよりも、厳しくない。
「慰めるのとはちょっと違うよ。久しぶりだから他愛もない雑談も少しくらいはね。」
「たまに思うけど、ルルーシュって俺よりも不器用だよな。もっと素直に優しくしてくれていいんだぞ。今夜は期待していいんだよな。」
「…あなたはもう少し、特定の会話表現を勉強されたほうがいい。たぶん今の言い方では俺が」
「ぶつぶつ言ってないで成長した俺に大いに惚れ直すといい。…おい、真っ直ぐ立つな。」
変わったことを嘆く必要もないしそれは誰にも平等に流れる時間の断りである。ルルーシュは遠まわしにそう気遣ってくれたのだとわかったスザクは難しい顔をしている彼に手招きしたのだったが。
「え?殿下の御前でおざなりに立つことはできませんよ。」
「すっとぼけやがって。もやしっ子のくせに。」
「失敬な。ブリタニア人はみな体格がいいのです。私は標準ですよ。」
それは俺がとても小さいと言いたいのか。スザクは目の前でにこりと見下ろす視線を投げてくるルルーシュをむっと睨んだ。
「そういうわけでもないのですが…ああでも。ちゃんと寝ないと大きくなれませんよ。枕元で羊でも数えて差し上げますからぐっすりお休みなさいませ。」
「遠まわしに断られてるんだろうか。」
「このくらいでしたら捻ってもおりません。だって変化球は見失いがちなお年頃ですものねぇ。」
「(むかっ)そう思うならもっとわかり易く言えばいいだろう!もったいぶって何様のつもりだ!…あ、」
しまった。無神経だった。馬鹿か俺っ…
一瞬で青くなった王子殿下の様子に、しかし秘書兼本人は護衛だ!と主張してやまない青年はふと珍しい-彼にしては本当に珍しい-高圧的な笑みを浮べて短く一言のたまった。
「俺様。」
それはごく最近見かけた主をやり込めた凄みのある笑みにも似ていたけれど、目に宿る力は確かにルルーシュの血のルーツを知らせて、高飛車な台詞がただ傲慢なだけにも聞えない。というか傲慢なのが妙に似合う。尊大に威圧的に、これは…
「なんちゃって。うそうそ。別にこのくらいで腹を立てるほど小さい性格はしていないつもりです。それこそ子どもじゃあるまいし。…スザク?どうした?」
「…女王様もいいかもって、思うんだけどどう?」
「…俺のフォローはスルーなわけね。お前がどこまでわかって言っているのか俺はいつも悩むんだ。」
「えーと、『跪いて足をお舐め』?」
「…舐めたいの?」
「ルルーシュのだったら。」
存外真面目な顔をして頷いた主を前に、忠実な臣下は非常に困った。というよりカナシクなった。自分が傍にいればこんな間違った道に迷い込ませはしなかったのに。道路標識すら見せはしなかったものを。どうにかして軌道修正しなければ。


午後の執務室で、スザク王子と秘書ルルーシュは真面目な顔をして向かい合っていた。騎士ルルどこいったとの突っ込みはごもっともです。申し訳ありません。王子が嫌がって銃を持たせてくれないので、拗ねてしまった騎士殿が秘書の椅子に落ち着いてしまったんです。『今日から秘書のアラン・スペイサーです。』にっこり伊達眼鏡まで用意して挨拶したルルーシュに、これぞ王道オフィスラブ!と喜んだスザク王子はやはりまだ子どもでした。『騎士は生涯主一筋。結婚なんてできるはずもありませんが、ただの事務官なら問題ありませんよね。』笑みを崩さずちくりちくりといじめに走ったルルーシュの、小さな反撃に撃沈しました。その夜割りを繰ったのはルルーシュでしたが、そんなことは今はどうでもよいのです。字数合わせのための戯言でした。(平伏)
「スザク、舐めるだけじゃ、だめなんだ。」
「踏まれてみたい気持ちもある。」
「痛いの好き?」
「ビジュアルが先行するけど。」
「鞭とか、」
「ヒールとか。」
「蝋燭とか、」
「ロープとか、……。」
「最後二つを『使ってみたい』と思ったら向いてないんだからな。」
一瞬視線を彷徨わせて黙り込んだスザクに、ルルーシュはすかさず滑り込ませた。何も彼まで王子の天然に合わせていたわけではなかった。当たり前である。
「…残念。絶対ルルーシュの女王様ははまり役だと思うのに。」
ルルーシュは安堵とも呆れともつかないため息を吐き出した。結局自分が中心になるあたりが王子様なのだ。嫌いになれないあたり、自分はどうしたって俎上の鯉。感情とは最も人を縛る牢獄だ。惚れた弱みは一生背負う覚悟だったけれど。
「あなたは相手選びの段階で既に道を外れてしまっているのですから、せめて嗜好の面ではまっとうな選択をしていただきたい。SもMもごめんです。普通にいきましょう普通に。」
「普通…いきなり乗っておいてよく言うよな。」
「あれ、耳が日曜日…」
ぼそりと呟いたスザクの言葉に、ルルーシュは視線を逸らして後ずさった。しまった。うっかり気を抜いてしまった。
「Mのくせに。」
「女王様っていうのは、Sなんですよ?」
じとりと半眼で攻められると、どうにもルルーシュは弱かった。失言も増える。スザクは諸々の知識としてルルーシュに叶わないところも多かったが、本能的に攻め込むタイミングを知っていた。勘がいい。養うことが難しいだけにそれは長所ではあったのだけれど。相手にとっては嫌に自信ありげな態度が非常に恐ろしく映るものであった。ああスザク様立派になって…そう心のどこかで感動していたルルーシュは見上げた臣下の忠誠云々以上に蛇に睨まれた蛙の心境で天を仰いだ。動転もしていた。普段は笑い話で済ませられるものであっても、あるポイントを押さえていればネガティブ極まりない方向に向かうもので…つまりルルーシュとしてもスザクとのはじめましては『やっちゃったよごめんなさい!』な代物であった、つまるところ後ろめたい。きょときょと視線を彷徨わせながら距離を取る。
「じゃあ“王子様”の俺もサディストでいいのかな。」
ゆっくりと立ち上がってスザクがスイと目を細めた。
「そんな単純な…頼むから優しく行こうよ互いにね、あはは…」
ルルーシュは引き攣った顔で日本人らしく事態の打開にかけた。困ったら笑え。効果の程は知ったことか。
「はあ…。別に怒ってないよ。俺が押し捲ったのが悪かったんだし。何の話をしていたのか忘れちゃったよ。…変化球とか、そのあたり?」
あ、助かった。ルルーシュはほっと安堵に肩の力を抜いた。たぶん自分の弱りきった顔を見てさすがに哀れに思ったのだろうスザクが引いてくれたわけだが、この際逆転してしまった優位劣位の順位には目を瞑ろう。
「ああ、そうだったかな。俺も帰って来たばかりで箍がゆるんでいたと言うか…気にしなくていいよ。」
「そう言われたら気になるのが人間ってもんだろうが。なに?俺は『おこちゃま』だからはっきり言われないとわからないんだ。」
スザクは気分を害したようにそっぽを向いた。ルルーシュはいつも言葉が足りない。擦れ違いはもうこりごりしているというのに。
「そんな大したことじゃないんだけど。改めて言うと俺の方がばかみたいだ。いいけどさ…無理に牛乳なんか飲んでも背は伸びないよ。一日に吸収できるカルシウムの量なんて高が知れてるんだから。」
「やっぱりばれてたか。それがどうかしたか?」
「そう気にすることもないと思ったんだよ。二センチ三センチの差なんて測らないとわからないさ。」
「…?」
「互いにね。近いと特に。そろそろずらしてみてるけどわかる?」
「なにが?」
「まだだめか。反比例もしないけど比例もしない。ちなみに俺は気にしない。…余計にわからないかな。こっちで慰めても通じないのか?この王子様め。」
「一人で納得して文句を言うなよ。はっきり言えって。」
「うーん、それも俺の良心が咎めるんで…あのなスザク。こうしててそんなに気になるか?」
二人とも立って間近に向かい合っている状態である。
「いや、あんまり。でも見下ろしたい気持ちはある。」
「まあそれはわからないでもないけど時間の問題だと思うよ。じゃあ気になるのはいつなんだ?こうさ、具体的にどこそこって思い浮かべたときに。」
一頻り、沈黙が落ちた。ルルーシュは腕を組んで待った。婉曲表現は日本人の得意分野だと思っていたが、自分の主は不得手らしい。わからなかったらもういいやと思う。
「…場所として、パーツとか?」
「あれ、なんか通じたっぽい?」
おやと目を瞠る。
「…ルルーシュ……お前、ほんと変わったよな。」
「え、ちょ、怒り出してくれたほうがまだ怖くない気がするんだけどスザク?なにがっくりしてるの。ほら立って。」
理解したらへそを曲げるんじゃないかなと予想していたルルーシュは、肩を落として脱力したスザクの腕を引いてデスクに連れて行った。大人しく引っ張られているスザクはまだしょんぼり項垂れている。
「…俺の天使が…マイサンクチュアリ…ぐすっ……。」
「なんでそんなめそめそしてるんですか。私がいじめたみたいじゃないですか。ああもう18にもなっておかしな妄想しちゃいけません。俺はもともとこんなもんです。」
最後の一言に盛大にすすり上げたスザクは、それでもそっとハンカチで涙を拭いてくれるルルーシュの手に昔の彼の面影を見た。
「…変わっても、変わらない。俺はルルーシュならなんでもいい。」
「はあ。それはありがとうございます。私もこんなみっともない顔をしているスザク様が大好きですよ。」


「……女王様め。」


fin.

全力で曖昧な会話!と意気込んでいたことだけは覚えているのですが、わけがわからない代物になってしまい申し訳ありませんでした。えと、深読みすると色々壊れます。さらっとお願いいたします(平伏)。