一人の化け物の王様がおりました。
彼はたいそう美しく、子どものように残酷でした。

心の優しいシュヴァリエが彼の元におりました。
王様が誰かをいじめる度に、心を痛めておりました。

心の優しい女王様が心の優しい彼をほしがりました
彼は女王様の手を取りました。

王様は独りになりました。王様はうんうん唸って考えます。
どうして独りになったんだろう。どうして彼は行ってしまった?
シュヴァリエは優しい人でした。人が死ぬのを嫌がりました。
そうか!
王様は、最後の最期で気がつきました。





「ルルーシュ、また無闇に人間を襲ったのですか。」
枢木スザクは感情を押し殺した声で目の前の少年に言った。美しい少年だった。夜を集めて輝くような黒髪に、底が見えないアメジスト。いつも潤んでいるようなその瞳は、彼の外見から推測される年齢を裏切ってひどく妖しく瞬いた。
「うるさい。喉が渇いていたんだ。しょうがないだろう?でもあの骨ばっかりの人間はまずかった。」
気だるげに返された言葉に、スザクはぐっと口を引き結んだ。握り締めたてのひらにも力が入る。俯き加減に何事かを堪えている様子の自分のシュヴァリエを、ルルーシュは面白そうに眺めている。くすくすと、軽やかな笑い声が聞えてきそうなその表情には少年の爽快な印象は微塵も窺えず、ただ艶やかに妖しげな香りだけを振りまいていた。少年なものか。これは悪魔だ、何百年も生き永らえた化け物なのだと、彼が従える数名のシュヴァリエの中では新参者のスザクは気圧されないよう立つ足に力を込めた。
「だったら、僕の血を飲めばいいでしょう。そのために僕を仲間にしたはずだ。この、」
「翼手の?人の血を啜る化け物の?そうだよスザク。」
美しいばかりの肢体を豪奢なソファに沈めてスザクの言葉を先回りしたルルーシュは、それが自身を貶める言葉だと気づいていないのだろうか。舌なめずりをして白くたおやかな手を伸ばしてきたから、忠実なシュヴァリエは彼の傍らに跪いた。そっと近づいてくる吐息は不思議な甘さを孕んでやや黄味を帯びた首筋に絡みつく。
「ッ…」
息を殺して牙を立てられる感触を、意識を閉じて全身を駆け巡る快感を押し殺す。ルルーシュの中に自分の血液が流れ込んでいく瞬間に感じるこれは毒のようだと思う。自分から切り離された自分の一部が、彼の中で息づくのならこれ以上の至福はないと、思ってしまうのはもう変わってしまった証拠なのだろうか。永遠の命と服従を、微笑みとともに与えられたその瞬間から自分は心すら過去に置き去りにしてしまったのだろうか。
「…まずい。」
「そう、ですか。それは申し訳ありまッ!!」
平手で頬を張り飛ばされた。さして力もありそうにないその繊手が、触れた瞬間信じれらないほどの衝撃を以ってスザクを床に沈めた。彼は人間ではない。スザクももう人間ではないけれど、ルルーシュは始めから化け物だった。翼手の王だった。シュヴァリエ如き、指一本で葬ることが出来る。暴君であろうが愚君であろうが、恐君であろうが。それでもシュヴァリエがルルーシュの元を去らないのは、彼に捨て去られることを何よりも恐れる理をその血に刻まれているからか。
「目障りだから、お前は俺の前から消えて?シュナイゼル!片付けろ!」
這い蹲ってそれでも傷は一瞬のうちに消えてゆく。黙って立ち上がったスザクを、どこからともなく現れた筆頭シュヴァリエのシュナイゼルが扉へと引き立てた。
「ルルーシュ。君の事は嫌いじゃないけど、君のやり方は、嫌いだ。」
呟くような声が木霊して消えた。


*******


残されたルルーシュはシュナイゼルの膝に抱きついて不思議そうに口を開いた。
「なぁシュナイゼル。どうしてスザクは俺の前で笑わないんだろう。みんな俺に選んでもらえたって、すごく喜んでくれるのに。シュナイゼルもそうだよな?」
最初のシュヴァリエ。一人ぼっちだったルルーシュに、言葉を教えて世界を教えた。父であり母であり兄でありそして彼は時に恋人だ。ルルーシュよりも薄い藤色の目を優しく細めてシュナイゼルは主に言った。
「ルルーシュ。彼には分からないんだよ。まだ私達の人とは異なる生についていくことが出来ないんだ。でも、いつかきっとルルーシュの心を分かってくれるよ。」
「そうかな…。いつか、って、いつ?」
髪を梳いてくるシュナイゼルの指に、ルルーシュはただ目を細めてぽつりと返す。
「時を気にする必要があるかい?私達には永遠の生が約束されている。あなたを終わらせることが出来るのはあなたの片割れ、あの桃色の女王だけなのだから。」
「ユフィ…ユーフェミア…。スザクが彼女のことを好きって言った。どうして彼女は俺のものを取っていくんだろう。…ああ、でも、最初から俺のものなんて何一つ…」
「かわいいルルーシュ、誰よりも哀れで美しい私達の王。私は君の傍にいるよ、君以外の誰を選ぼうと言う。さぁ、世界が寂しくならないように、翼手でいっぱいにしてしまおう。」
落ち込むように長い睫に目を伏せた主に、笑みを深めてシュヴァリエは言った。
「そうだな。死んでしまう人間なんて可哀相。みんなみんな、不死身の化け物にしてしまおう?」
シュナイゼルの言葉にルルーシュはうっとりと笑う。人間なんて、みんな弱くて限りがあって。瞬きほどの時間でいなくなってしまうから。
ずっと一緒にいられるように、醜い化け物に変えてしまおう。ああなんて愛しいかわいい子。
シュナイゼルがルルーシュの血から作り出す低位の翼手を、ルルーシュは我が子のように愛しんでいた。永い永い時間を生きる彼にとって、そのほとんどを深い眠りの淵で過ごす彼にとって、目が覚めればもうどこにもいない人間はカナシ過ぎた。待っていて、待っていてよ。死ぬのはとても苦しいんだろう?痛いんだろう?全部、失くしてあげるから。
「じゃあルルーシュ、ラボに行こうか。」
「…わかった。」
無邪気で混じりけのない慈愛だけで、翼手の王は僅かの恐怖を押し殺した。


*******


「あなたは、ルルーシュのシュヴァリエなのでしょう?」

優しい女王はスザクに言った。王の言葉に自分の意志を絡めて去ったスザクに言った。
あなたは私の敵でしょう?
「いいや違うよ。僕は確かにルルーシュの血を受けたシュヴァリエだけど、彼に平伏しているわけじゃない。僕にはまだ人間の心が残っている。だから彼のやり方は許せない。」
徒に翼手(化け物)を増やして、人間を殺して。一緒に生きることはできるはずなのに。
目の前のユーフェミアを見て思う。彼女はルルーシュと同じ翼手の女王として生まれながら、人とともに生きる術を知っているではないか。
「ならば私とともにいきましょう。あなたはこれより私のシュヴァリエ。」
そこからは血液を摂取しない、薔薇色の唇がスザクに言った。スザクは黙ってその手を取った。


*******


「大丈夫ですかぁ?もうちょっと続けても?」
日の差さない地下の実験室で、間の抜けた声が響いた。
「…必要なんだろう?強い翼手を作るために?」
一度深呼吸をして搾り出したような声が、それに応えた。白衣を纏ったもう一人のシュヴァリエがにやりとそれに目を細める。
「ここのところ、あのピンクのお姫様の陣営が頑張っていますからねぇ。普通の翼手じゃ簡単にころされちゃいます。」
「なら、いい。続けろ。死なない子どもたちを作ってくれ。」
汗の伝う頬を緩めて諾と応えるルルーシュの顔は、おどろおどろしい実権臭とラボの光景の中にあって唯一美しいものだった。子どもを強くしたいなら、まず生み出す親が強くならないと。ロイドの手によって重ねられる研究研究実験実験。死ぬのはもっと辛いんだろう。なんでもないよ、お前たちが生きてくれるならそれで。
「御意。ところでルルーシュ様、シュヴァリエが一人、あなたの元を去ったとか?」
カチャカチャと、手を休めずにロイドは言った。硬く目を閉じたルルーシュが面白くなさげに顔を逸らす。
「嫌いだって言われた。俺は好きなのに。なぁロイド。どうしたら好きになってもらえるかな。どうしたら笑ってくれるんだろう。」
「そうですねぇ、ルルーシュ様がしてもらって嬉しかったことを、彼にもしてあげたらどうでしょうか?」
羨ましいですねぇ、あなたにそう言ってもらえるなんて。シュヴァリエなら死んでもいいと思える喜びです。
にこにこと食えない笑いを浮べているロイドを横目で見遣りながら、ルルーシュはでも、と首を振った。
あいつはちっとも嬉しがらない。好きだと言ってもおいしい血をあげても。死んでなんてほしくはないし、だからシュヴァリエにしてあげたのに。ああそれと。
「…ッ、」
唇を噛んで飲み込んだのは、悲鳴ではなく何がスザクを喜ばせるのか分からないと、癇癪を起こす自分の声だとルルーシュは思った。


*******


「まあ、ではスザクはルルーシュを助けようとして命を落としたのですか?」
ユーフェミアと向かい合って座り、スザクはルルーシュと出会った頃のことを話していた。傍らには彼女のたった一人のシュヴァリエ、コーネリアが立っている。
「うん。外見は華奢なお坊ちゃまにしか見えないだろ。酔っ払い運転の車が彼に向かって突っ込んできて、ああ危ないって思った時にはもう身体が動いていた。」
そしてひらりと宙を舞い。
走り去るエンジン音が遠くに聞えて、霞む視界の向こうに揺れる紫を見た気がした。
『お前、どうして助けた?俺はあのくらいで死にはしない。でもお前は死ぬだろう、人間?』
そっと冷たい指先が頬を滑るのを感じた。心地よいと目を閉じれば、耳元で生きたいかと訊ねる声。冷やりとしているのに離れがたいその体温に、スザクはかすかに頷いた。死にたくない、まだ僕は…
『なら、俺と生きよう。』
囁いた唇が自分のそれに触れたと思ったその瞬間を以って、人間だったスザクは死んだ。目が覚めれば軽い身体に喉の渇き。嬉しそうに微笑んでいたルルーシュを誰より愛しいと思う心は、彼の赤い血に作られた偽りだったのかそれとも。無意識に伸ばした手を取り自分の首筋に導いたルルーシュの身体を、夢中で掻き抱いたのは自分だったと信じたいのに。
「…もっと早くにスザク出会っていればルルーシュは今と違う人になっていたかもしれません。あの人はまだ心が子どもなのです。温かい世界を知らないまま、大きくなってしまった。」
「?でも彼には、彼を宝物のように大事にしているシュナイゼルやクロヴィスに、ちょっと気違いじみているけどロイドなんて、昔から一緒に生きてきたシュヴァリエがいるだろう?ルルーシュはいつも誰かに傅かれていた。」
スザクの目の前でシュナイゼルに、クロヴィスに抱きついて跪かせて、うっとりと血を啜る姿はいつだって幸せそうだった。一人は嫌だとベッドに引きずり込んで、眠ることのないシュヴァリエに寄り添って目を閉じた顔は確かに幼くも見えたのだけれど。
「知らないのだよ。彼は、生まれた時から翼手だったから。人として過ごすことができなかったから。」
哀しそうに俯くユーフェミアの肩に手を載せて言うコーネリアの言葉に、スザクはなんと答えたら良いのか分からなかった。


*******


「…クロヴィスがやられた?ユフィに?」
ルルーシュの刺すような声音に、シュナイゼルが黙って頷いた。
「上位翼手とも渡り合うようになったか。それともスザクか?」
「二人だろうね。彼女にはコーネリアもついている。クロヴィスはあれで中々強い。あなたのことを父と慕って力を惜しまず向かったろうから。これが、彼の一部だよ。」
シュナイゼルに手渡された、一片の透き通った赤い結晶をルルーシュはそっと握り締めた。
『ルルーシュ!お目覚めになられたのですね、ずっとお待ちしておりましたよ。前よりも腕を上げたんですよ、さあ、そこにおかけになってください!』
ルルーシュがクロヴィスを拾った時、なんてキレイな人と呟いて、あの子は絵筆をねだったのだ。へたくそだったその腕も、ルルーシュが永い眠りから目覚めた頃には一角の画家の名声も馳せていて。何枚も何枚も、成長も老化も止まったルルーシュを、あなたはいつも違うお顔をされていますからと嬉しそうに表していた。
「クロヴィス…ごめんな。忘れたりなんか、しないから。
 次が最後だ。邪魔をするやつは妹でも容赦はしない。」
低く呟いて、翼手の王はアメジストの瞳を煌かせた。


*******


「私はシャルルお義父様に、本当の娘のように育てていただきました。きれいなお洋服を着せていただいて、たくさんのご本を揃えていただいて。楽器だって、ピアノ、ヴィオラ、チェロ…やりたいことはなんでも好きにさせていただきました。おいしいお菓子もお食事も何不自由なく。だから自分が人とは違うのだと言うことを知ったのは、私がちっとも成長しないことを訝しんだメイドたちの噂を偶然聞いてしまった時です。16歳ほどで、私とルルーシュの肉体年齢は止まってしまいますから。それから、なぜ血を摂取しなければならないのかをお義父様にお聞きして、ようやく私が人間ではないことを知ったのです。」
それでも私は人間が好きでした。私のお友達としてお義父様が連れてきてくださった、コーネリアお姉様---ええ、私よりも年は下でしたがとてもしっかりしていて優しい人でしたからこうお呼びしていたんです---は私をちゃんとお友達として時に妹としてかわいがって下さいましたし、血だって、何も人から生き血を啜っていたわけではありませんでしたから。
ユーフェミアはルルーシュとの最後の決闘に備えて腕から血液を摂取していた。経口摂取でも構わないのだが、人として育てられた彼女には吸血鬼のように真っ赤な血を嚥下することは躊躇われるのだろう。スザクは血液パックを傾けながら、ルルーシュとユーフェミアが決定的に生き方を違えることになった過去を聞いていた。
「でもルルーシュは違います。私達は双子で、どちらか一方を実験動物として育てることを、お義父様と当時その助手をしていたシュナイゼル博士は決めておられたようで、選ばれたのはルルーシュでした。一度だけ、塔の中に閉じ込められているルルーシュに会ったことがあります。私はお兄様だということを知らなくて、一人歌っていた声に誘われるままあなたは誰と、訊ねたのです。」
『ゼロ』だと、ルルーシュは答えました。それは数字でしょうと、なにも知らない私は言ったのです。人はそんな名前じゃないのよと言い、ユーフェミアだと名乗りました。…知らなかったのです。『ゼロ』が検体番号で、彼が実験体であることなど。私はだから、彼に『ルルーシュ』という名前をあげました。ルルーシュは嬉しそうに笑っていました。そしてここは寂しいところだから、また遊びにきてねと。
そして事件が起こったのはシャルルお義父様のお誕生日でした。
シュナイゼル博士がルルーシュを連れ出して、屋敷を火の海にしました。コーネリアお姉様が私を守ろうとして命を落とされました。そして私のシュヴァリエとなりました。
…綺麗だねと、血と焔で染まった闇夜にうっとり微笑んでいたルルーシュの顔が忘れられません。恐怖も罪悪も後悔も、微塵も感じていない表情でした。ただここは明るくて暖かいねと、嬉しそうに。そして一転涙を零したのです。人間は死んでしまうからかわいそうだねと。
「ルルーシュに世界を教えたのはシュナイゼル博士です。ルルーシュを人として育てなかったのはお義父様。そして人でないと、突きつけたのはわたくし。」
「ユフィ、それは…」
「分かり合いたいと思います。たった一人の兄妹、ともに生きたいと確かに思う。でもお義父様を殺したルルーシュを私は許すことができないし、ルルーシュはあまりにも人を殺しすぎた。ですから。」
悔悟と、確かな闘志を瞳に写し、女王は馴染みの剣を握り締めた。


*******


そして。
「どうして、ルルーシュ、どうして…ッ」
「?どうして?だって、嬉しかったんだ。」
スザクは腕の中の身体が胸から罅割れていくのを信じられない思いで見つめた。
最後の死闘で。シュナイゼルもロイドも倒した。ユーフェミアの血を流し込んだ剣をユーフェミア自身があるいはコーネリアが振るい、スザクが彼らを押さえつけ。そして残されたルルーシュは一人、自分のシュヴァリエの欠片を拾い集めて俯いた。そして挙げた顔には冷たい揺らめき。男女の差などありはしない。人外の王二人が、目にも留まらぬ疾さで剣戟を閃かせる。ビリと、邪魔になった衣服の切れ端を引き裂いて、ルルーシュが握った獲物に自らの血を流し込んだ。互いのそれが触れれば終わり。ユーフェミアもツゥと血を滴らせる。思わず。
スザクはルルーシュの味方をしていた。王自身は生み出すことの出来ない衝撃波を、ユーフェミアに向かって放つ。彼女を傷付けるつもりはなかったが、刃を向けたことに変わりはない。檄したコーネリアが割り込み。間合いを崩されたスザクに向かって突き出されるユーフェミアの血!これで終わりかと目を閉じた一瞬、目の前に閃いたのは漆黒の・・・

「なに、が…だって、」
「考えていたんだ。どうしたらスザクが笑ってくれるかって。ロイドが、俺が嬉しかったことを、してあげたらいいって、言った。」
ルルーシュが、にこりと無邪気に、期待に目を輝かせてスザクを見上げた。ピシリ、ピシリと冷たく凝ってゆく身体に、どうしたらよいか分からない。ユーフェミアとコーネリアも呆然とルルーシュを見つめている。
俺、あんなことくらいじゃ死なないんだよ。身体を潰されたって、ばらばらにされたって死んだりしない。心臓を撃たれたって死なないんだ。でもお前、たすけてくれたから。自分が死ぬかもしれないのに、助けてくれたから。
ぽつりぽつりと子どものように、ルルーシュが言う。
「だから、お返し。なぁ、嬉しい?笑ってくれるか?一緒に、生きて…あ、れ…」
「…ッ、ルル」
そっと持ち上げられた細い手が、カシャリと崩れ落ちた。不思議そうにそれを眺めるルルーシュのあどけない顔を、見ていられなくて瞼を伏せる。
死?これが?なんだ、意外と、楽なものなんだ。
くすくすとおかしそうに言って、ルルーシュはくしゃりと顔を歪めた。
「残、念…。やっと、わかったのに。なぁ、スザク。好きだったよ、愛してた。」
「うん、僕もだよ。ルルーシュのことッ」
涙を堪えてスザクは応えた。笑えているだろうか。腕の中で微笑む彼ほどに、美しくなどなくていいから。嫌いなんて、言わなければよかった。だって、今こんなにも悲しいのに。カシャリ、ピシ、カシャ・・・
「生きた、かったな…お前と…いきた、か」
ピシリ---


あなたが好きです、でも愛し方がわからなかった


end.